「――あまり、俺に関わるな」
『正直になれよ、殺したいんだろ？』「違う……俺は、あんな奴（父親）とは違う……！」

　カーライル・シンジケート“円卓の騎士”の一人である、“大虐殺”ジョージ・シュレーダーの息子。
　ジョージ・シュレーダーと言えば、「最悪の殺戮者」と称される恐るべき戦闘能力を備えた快楽殺人者である。ジョージは息子レイゲンの目の前で、母親を惨殺し、街の全てを地獄絵図へと塗り替えて行った。
　幼いレイゲンは、血の海の真ん中にただ立ちつくした。恐怖と憎悪……そして、それとは別の、正体不明のドス黒い感情を胸にたたえ、レイゲンは壊れた。

　それから十年。レイゲンは父を探している。
　母の仇を取る為、憎き父を殺す為、父と同じ道に足を踏み入れながら。

　レイゲンの後ろには、あの日からずっと、彼にしか見えぬ人間がついてきている。レイゲンと同じ姿をした、醜悪な表情のドッペルゲンガー。
　彼は言う。
　『お前はあの地獄を美しいと思ったんだろ？』
　『あの男の血が流れてるんだ、お前は殺したくて殺したくて仕方がないのさ』
　その言葉を違うと否定しながら、彼は殺す。
　人を殺めるその手の震えに、気づかぬふりをしながら。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化