「私の名前は“ＣＤ”。実にニューロな名前だとは思わないかい？」

　“電脳聖母事件”の余波で生まれた超ＡＩの一人。
　消去され…つまりはデータとしての価値を失い、単なる意味のない0と1の羅列になったデータ達の沈むウェブの深海――“削除データ領域”から生まれた。
　まるで無節操にガラクタを繋げたようなアイコンの女。“ＣＤ”だなんて、実にふざけた名前だと思うかもしれない。しかし彼女にはこれほど適した名前もない。

　奇しくも、ゴミ山に捨てられたセクサロイドに宿った“電脳の聖母”マリアと、よく似た状況で生まれた彼女は、生まれながらにして、ごく自然に“母”としての性格を兼ね備えていた。
　捨てられたゴミ達、意味を失ったデータ達…彼女はそういったものたちを深海から拾い上げては、自身の住処へと連れ帰り、修理しては生きる意味を与えていく。
　それが彼女のライフワークであり、生きる意味なのだ。

　ゴミ達を捨てる“ヒト”にはあまり良い感情を持っていない為、少し擦れた態度を取りがちだが、物を大事にする人や、ＡＩを友達と認める者には、きっと素の彼女の表情を見せてくれる事だろう。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化