「かつてあらゆる世界を見た男が、俺(こ)の中にいた。
　だが今の俺は、その世界が見えない。…期待はずれですまねぇな」
　――戒めの体。

「“世界”に対する小さな罪滅ぼし。なんて、気取ってるかね」
　――探偵業をやっている理由を問われ。


　探偵長屋でも、一番端っこにボロくてしけてる部屋がある。
　そこに奴はいる。たいていは、ちょっとボロくせぇ臭いのする中古な義体を持て余すように、ぐーすか寝てやがる。こいつやる気あんのかってぐらいにさ。
　まぁ安心するといい。働かざる者食うべからずって実に殊勝なモットーをこいつは持っているらしい、ちょいと声かけて見合う報酬をやりゃ、重い腰もなんのその、軽々と上げるだろうよ。
　しっかし、まぁこいつの昔を知ってる奴がいたら、ちぃと驚くだろうねぇ。

　　　　世界有数の義体使い。

　そいつが、こんなすえた臭いのするトコで売れねぇ探偵やってんだからさ。
　まぁまぁ、それにも事情があるってのさ。人に歴史ありってな。
　何でもウェブで事故っちまって、昔のようなことができなくなっちまったんだそうだ。でまぁ、ウィザードの名を返上して、こうして細々とフェイトで生計立ててるって話なのさ。
　つまるところ、調子乗ってアホなことしでかしたんだろ。自業自得ってもんさ。しかも、こいつぁちょっと言動も変わってんでさ。やれ俺の中には世界があっただの、この生活も世界に対する罪滅ぼしだの、妙なことばかり言ってやがる。
　まぁ話半分で聞き流しておきな。それでも、腕は悪くねぇし、まぁ誠実な方よ。
　そんじゃ、後の交渉は自分でしな。俺は確かに、紹介したからな。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――ある斡旋者の言。
　

コンセプト

・世界有数の義体使いと呼ばれた男――の外殻/兄。
・入れ替わり。
・死んだ弟の義体を使っているおっさん。
　（所謂、本来の“ゴースト”が入れ替わっている義体）
・優秀だった弟に劣等感を抱いていた。しかし、弟の死によって得たのは優越感などではなく、言いようの無い空虚だった。
・弟の死の原因は自分にあると思い、ひそかに形見となった義体を回収、生身の体を捨てて弟の義体に入った。
・弟の義体に入ったのは、弟の身代わりとして生きるのではなく、自身の醜い感情を戒めるため。彼の贖罪は生身の肉体を捨てた時から、命絶える時まで続く。
　ゆえに彼は生きることを望む。より長く贖罪を行うため。
・弟の死はまさかのフラッシュアウト。ウィザード級の義体使いにあるまじき失態。
　――そうなるよう、知らず誘導してしまった。とか考えた。

戦闘
・<ドミネート>で他人の武器を使って攻撃する肉体派。
・調査もするよ！

義体はプロテウスとブラウン･ジョブで迷い中。
やだ、設定だけでデータがぜんぜん出来てない…。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化