「ふははは！　喰らえ我が必殺の〈影縛りの術〉ぅううう!!!」
　　　――なんと言うか、喰らいたくない。

「ふむ。　コレで御座るか？　趣味で御座るよ」
　　　――手にしたカメラを掲げ。

　ハンディカメラを手に、トーキーの如く撮影する写真・動画好き。
　整った容貌をしているが、口を開けば古風な口調が面を出す。
　――表向きはそんな少し時代劇に被れた男の子。

名前読み：“トゥ･カラー”おりかげ ときつぐ

　実体は、忍者の家系に生まれた子。
　影を縛る技術は一流。　クナイで斬鉄もやってのけるほどに極めた才子なのだが――。
　彼は、色に被れている。
　何処をどう間違ったのかはわからないが、女性の持つ神秘に並々ならぬ感心があるのだ。
　被れた原因は、某カメラマンの作品を見てしまったが為の暴挙だと言う。

「クックック……昨今の女人の質は良い者ばかりで御座るのぅ――」
　　　――カメラの画像を見て、赤い雫が鼻から落ちる。

　ああ、でもソレを面に出すわけには行かない。
　でも、やっぱり――。
　彼は持てる技術の全てを使い現れ、そして去っていく。
　赤い雫を堪えながら。

コネ：
野崎 隆司:同志にして師匠

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化