「魔なる者どもよ！　聖母様の威光のもと、塵も残さず滅するがいい！！」
　――聖母殿の軍人。ちょっと激しい。

「に、似合うわけがないだろうっ…そんな服っ」
　――華美なドレスを差し出され


聖母殿退魔局で一部隊を率いている、軍服の女性。
ふんわりとした美しい紫の髪を一つに束ね、深い蒼の瞳は常に鋭く獲物を射抜く。
長身の凛とした女性で、礼にうるさく高潔。生粋の軍人である。

かつて彼女は、敬虔な真教徒だったダールベルク夫妻の一人娘として生を受けた。
心優しい両親の愛を一身に受け、ヴィル･ヌーヴで何不自由なく育った。
だが彼女は家族共々事故に巻き込まれ、両親を喪ってしまった。
一人九死に一生を得て、生き延びたことは、むしろ不幸だった。
これまで蝶よ花よと育てられた深窓の令嬢にとって、それは地獄の幕開けだった。
両親と言う後ろ盾を失い、彼女は親戚中から全財産を奪われ、着の身着のままで外の世界へ放り出された。金の無い者、頼る者の無い者、力無き者は、誰も必要としないのだ。
果たして彼女に待つ運命は野垂れ死ぬ末路のみ。否、彼女はなおも生き延びた。
そう、聖母殿に拾われたのだ――敬虔なる信仰者にして、未来の戦士として。

聖母殿に拾われた彼女は、眠っていた異能を目覚めさせた。
それと同時に開花したもう一つの眠れる才能――それは、軍人としてのカリスマ。
彼女は光を纏う。そんな彼女は、誰をも惹きつけながら、近寄らせない。
華やかな美を凛とした美に変えた彼女は、やがて“孤高の薔薇”と呼ばれるようになった。

所属は聖母座守護局→異端改宗局→退魔局(現在)と流れてきた人。
ちなみにドレスで着飾ればお姫様らしく十分なる長身の美女。
でも本人は似合わないと思っている。なので社交パーティも軍服で出席する。

Robertine Romilda Dalberg ロベルティーネ･ロミルダ･ダールベルク
親しい人は「ロベル」「ロミ」と呼ぶらしいが、仕事の場ではけじめとして愛称で呼ばれるのを好まない。
ダールベルク家は軍人の家系であり、ロベルティーネの父も軍人であった。
剣と銃どちらの扱いにも長け、また周囲からの信頼も厚い人物だった。
父は争いに対し罪悪を感じながら、軍を離れることが出来ないことを苦悩していた。ゆえにプライベートでは真教を篤く信仰すると同時に、多額の寄付や慈善事業を積極的に行った。
娘には軍人としての教育を施さず、将来は恋愛結婚をさせるつもりでいたようだ。そしてそのことが、親戚との軋轢を生んだとも言える。

BGM:『我が臈たし悪の華』Ali Project

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化