えてして、人は見た目で判断できない。

　その外見が ちまちまで、ふにふにで、くるくるしているからといって、
　その性格が ぽわぽわで、やあやあで、あはあはだとは限らない。
　案外結構、 ぎゃー！で、わぁー！で、がぉー！だったりするものである。

　で、百瀬 虹はどうかと言うと。
　ちまちまで、ふにふにで、くるくるしていて、

「――えー、なにー？　呼んだー？」

　ぽわぽわで、やあやあで、あはあはだったりする。

「ぽわぽわってなによー」

　

　そんな、ちまちまで、ふにふにで、くるくるで、その上ぽわぽわで、やあやあで、あはあはな百瀬 虹は、動物と話が出来たりする。
「できるわよー」
　見た目ではわからないものなのである。
「まあ、動物と話せてもあんまり役に立たないけどね。
　あの子達、あんまり物考えてないしー」
　失礼な。ニジよりは考えてるよ。
「なっちゃん、ひどいー」
　そう言われるのが嫌なら、ちゃんと人の名前覚えなさいよ。
「ひどいー」
　酷くないっ。

　

　ニジ――百瀬 虹は人の名前も覚えられないくせに、探偵クラブなんてものに所属している。その上、将来の夢の欄には「エヌアイケーの名探偵」なんて書いちゃうような人間だ。
「探偵ってかっこいいでしょー」
　私たちが手伝わないと、ろくに聞き込みも出来ないじゃない。
「し、失礼ねー。そんなことないわよぅ」
　そんなわけで、私たちの手助けの下、ニジは探偵もどきの仕事に精を出しているのだ。
「ちょっとー、無視するんじゃないわよー」

　いやまぁ、うじゃうじゃ。



　――あ、そうそう。ちなみに私はなっちゃん。ニジに飼われてる雑種の猫。毛色は黒。
「なっちゃん」で名前だから、そこのところよろしく。

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参加アクト    
　“Fake the Fake”ＲＬ：O.N.E.さん　獲得経験点13  

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化