「あー…趣味なんだ。下手の横好きって奴かな」
　――矢は全て皆中。

“Douraku-Shashu”Kouma Takanashi
清和学院高等部に通う高校ニ年生。乗馬部と弓道部を兼部。
普段は袴姿。制服は気が向いた時に着てくる。
父親は傭兵から開発者に転職、成功を納めた人物であり、光馬が生まれた頃にはすでにその利権で莫大な財を築いていた。
それなりに金に物言わせた英才教育を受けて育ったが、本人は特に飛び級も希望することなく、また目指すつもりもなく普通に高校に通っている。もっとも、凡才だったからではない。単純に「学校行ってみたいなぁ」と言ったら、息子に甘い両親が「じゃあ社会勉強だ」と、あっさりと行かせてくれたのである。

幼い頃から父が趣味でやっていた乗馬、母がまたしても趣味でやっていた弓道を学び、両方を会得した結果、父親が開発した馬型ドロイドの『疾風(はやて)』を乗り回して行なう流鏑馬が得意で自身の趣味となった。
休日は個人名義で所有している練習場で疾風を駆り、弓道に励んでいる。
もっとも、これは金持ちの道楽程度にしか周囲に思われていないのか、いつの間にか“道楽射手”と揶揄されている。だが、その実力と素質は本物である。

なお、父親のツテで千早重工にも学生就職。
と言っても、父親が出入りしていた開発部の見習いみたいなものだが。

弓道と乗馬以外の趣味は歴史研究とモーターボート。
ちなみに彼の住む学生寮は、書庫同然の状態となっている。しかも書籍は全て電子化されていない紙の本である。中には災厄以前のものも存在する、と言われているが――。

▼能力値上昇()