清和学園二年生。同時に千早重工の対アヤカシ特殊チームの戦闘要員でもある。名は「あやせ・みやこ」と読む。

元々はごく普通の千早社員の娘だったのだが、千早重工が極秘に勧めていた「術式・魔力に頼らない、純粋な科学的手段によるアヤカシへの対抗策」として開発された対異法則知性体制圧用多目的携行光子兵装――通称・機装魔崩杖「エターナル」システムに偶然アクセスしてしまったことから運命が変わる。そのシステムは、理論上は完全だったものの同調できる人間がいなかったために研究途中で行き詰っていたものであり、それに同調できた彼女はチームの一員としてスカウトされたのだ。

その当時偶然（？）両親が事故にあい、父親が死亡・母親が意識不明の重態となったがゆえに、彼女は母親への最大限の治療保障と引き換えにこの申し出を受諾。「エターナル」のシステム開発に協力する一方で、アヤカシによると思われる事件の解決にも駆り出されることとなったのである。

普段は物静かで真面目な、やや面白みのない性格。アヤカシが、常にではないにせよ人類社会に大きな悪影響を与えることは認識しており、ゆえに現在は契約だけではなく自発的に事件にかかわる姿勢をみせている。戦闘時には機密保持のためと戦闘による精神への悪影響を防ぐ意味から、マスカレイドにより人格を変える。この時の人格が“機装少女フィジカルミア”であり、起動するとテンションが高く活動的な性格になる。また、この状態のときには併せて髪と目の色も変更している。専用アーマーギア「ゴールデンフェザー」が開発者の趣味でかなりコミックチックなデザインをしていることもあり、この状態の彼女はアニメの登場人物を髣髴とさせる。

それなりの戦闘訓練及びアストラル関連の教育は受けているが、まだまだ未熟。戦闘時は、ほとんど装備品に頼りきった状態である。


※機装魔崩杖「エターナル」
　正式名称は対異法則知性体制圧用多目的携行光子兵装。見かけは長さ２ｍほどの、大型の機械の杖。対象の身体を構成している魔術的法則を走査・科学的に翻訳し、それにあわせて発振するエネルギーを変換・調整することでアヤカシの再生能力を限定的ながら封じ込める反異法則共振波発生システムを搭載している。そのシステムを駆動させるためにＩＡＮＵＳを通じて使用者の脳の一部を擬似バイオトロンとして使用する設計になっており、そのためＩＡＮＵＳとの適合率が生まれつき異常に高い京が現れるまで、起動に成功したものはいなかった。
　必要に応じて射撃形態と白兵形態に変形させることができる。白兵形態はまだしも射撃形態ではバランスが非常に悪くなるため、アーマーギアないし類似の装備なしでは使用することはできない。


※安村要次郎
千早重工警備部異法則知性体対策課開発班のチーフで、エターナルの開発者のタタラ。同時にゴールデンフェザーの製作やフィジカルミアの人格作成を手がけたのも彼。アニメマニアの映画マニアでトイマニアな変人で、作るものもその趣味を目いっぱい前面に押し出している。が、才能は確かであり、また使命感も責任感も見た目の印象からは想像できないぐらいに高い。京のことを妹のように思っており、巻き込んだことを密かに心苦しく感じている。但しプロジェクトの重要性を最も痛感しているのも彼なので、今日を外すという選択をするつもりは今のところはないようだ。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化