「祈りなら先に済ませておきなさい。終わるときは、一瞬だから」
　　　　　　　　―古風で大仰な銃を構え―
「あの日から、私はもう人間じゃない。ただアヤカシを狩る為の、”黒い銃身”よ」
　　　　　　　　―鋼のような憎しみに彩られた決意―


■外見情報
屋外では常に長袖のコートを着用し、インナーもハイネック。厚手のズボンと編み上げのブーツを着用し、他人に対して首から上と手首から先以外は一切晒さない。
銀色の髪は肩までで雑に切り揃えられており、その顔に感情の色が浮かぶ事は無い。
実年齢は不明だが、外見年齢は20前後。絵に描いたような美人だが、実際に出会った場合は酷く冷たい印象しか受けない。

■性格
徹底した合理主義者。最優先ロジックはアヤカシの殲滅。その為ならば誰が傷つこうと一切意に介さず、無論それは自分自身でさえも例外ではない。
会話も徹底して生真面目。ジョークやウィットの類を忌避しているわけではなく、そもそもそれ以前に理解ができない。

■背景設定

彼女は奪われた。
家族を、友人を、帰るべき家を。
彼女の故郷の名は、もう地図に記されていない。
あの日、ただ１体のアヤカシに滅ぼし尽くされたから。

彼女には何も無かった。
魔術の才も、サイバーウェアへの適合性も。
それでも、彼女を保護した人物は戦いを諦めるよう諭す事は無かった。
彼女の中に宿る確かな炎、ただそれだけが彼女を世界に繋ぎ止めている事を知っていたから。

与えられたのは、古風で大仰な１つの銃。
ガーデンと呼ばれる特殊訓練施設の薄暗い射撃演習所で、ただ１人硝煙の匂いを嗅ぎ続ける日々は、彼女の身体に技術を刻み込むのと引き換えに、人間らしさを根こそぎ削り落としていった。
最後まで残ったのはただ一つ、機械的なロジックのように研ぎ澄まされたアヤカシへの憎しみだけ。

１０年後、聖母殿退魔局に配属された彼女に対し、その技術、判断力、そして何より自身を含めた森羅万象に対する冷徹さを評し、誰もが口を揃えて言った。『彼女は銃の神に魂を売り渡したのだ』、と。

＞聖母殿攻響曲【第壱楽章：賢】”聖十字砲火-Cross Fire-”
対象の肉体に四発の銃弾で十字を刻み、その中央を撃ち抜く事で弾丸の退魔効果を飛躍的に高める銃技。使い手に要求されるのは霊的資質ではなく、1mmの狂いもなく着弾させる精密射撃能力と、一瞬でそれを実行する速射能力。
ボルトアクションライフルである聖火銃でこの銃技を行使するのは、至難を越えてもはや魔技の域。それを可能とするのは聖母殿の中でも彼女だけである。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化