“だからぁ、私の名前は「ハチベエ」じゃなくて「カズタケ・ヒロ」ですってばぁ(泣)”

八兵家は、先祖代々続いている忍びの家系であり、衛はその末裔である。
“災厄”の遥か以前、戦国時代の頃からの由緒ある家系で、彼女で42代目にあたるそうだ。
しかし、この家に生まれたのが運のつき（？）。「衛」という名前をつけられたことで、今では査察部で二番目に不幸な女になった。一番はもちろん、いつも貧乏くじを引く早川後方処理課長である。
彼女の名前「八兵 衛」は、「カズタケ・ヒロ」と読む。しかし誰もその名前で呼んでくれないのが彼女の不幸なところで、後方処理課内では皆、課長ですらも「ハチベエちゃん」と呼ぶ始末。今や彼女の名前をちゃんと読んでくれるのは社長だけとなりつつある。
なんせ「ハチベエ」と呼ばれてうっかり返事をしたり、正しく呼ばれているのにうっかり返事をしなかったりするので、「ハチベエ」で定着してしまっているのだ。

普段の業務は後方処理課内において、課長のバックアップ（お茶くみ）を仰せつかっているが、なにせこの二人、相性がよくない（仲が悪いという意味ではない）。
忍びの血を引き、後ろからこっそり忍び寄るのが得意な衛は、なぜか近寄る時に気配を消しつつ後ろから近づくのだ。それを元処理3の班長（エース）である早川課長は気配を察知して渾身のボディブローを見舞う。鍛えていなかったら今ごろは土の下だろう。かなりうっかりである。

このように普段うっかりものの衛だが、隠密行動・諜報活動・暗殺と手広くやりこなせる・・・ハズである。先代（衛の父親）の八兵兵衛（かずたけ・ひょうえ）も千早に与しており、千早俊之会長の警護（隠密としての）をしていたという話も聞く。そのため娘の衛にも多少の期待はかかっているのである。
しかし、なぜ八兵家が地上千早に与することになったのかなどについては、衛もまだ知らされていない。が、いずれ知る事になるだろう。

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▼能力値上昇 0
▼技能修得 一般35+社会15+コネ15+クグツ10+カゲ10+チャクラ15
▼ブランチ 10
▼常備化10

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