「……俺…何をやっているんだろうな」
　　　　　　　　――コクピットの砕かれたウォーカーの上で――

Ｎ◎ＶＡ〜Ｍ○●Ｎ間はウォーカーを用いた山賊行為が今も続いている。
戦争が生み出した悪夢、高価で強力な兵器。通常の武装ではまともに太刀打ちも出来ないそれ。

だが、暴れるものがあれば、それを狩る者も居る。彼もそんな一人。
何処から流れてきたのかも知らない。傭兵部隊に所属していたという話もあるが、其処から先は辿れない。
フライングボードに搭載された兵器一つでウォーカーを相手取る。そんな大馬鹿。

誰かが言うには、彼には自我が無いように見える。会うごとに違う人に見えて、まるでその場その場で違う自分を演技しているようだと。
本当の彼はどんな人間だったのか……もしかしたら本人ももう忘れているのかもしれない。

自覚の無い術者。仮面でしか人と語れない青年。彼の好む煙草もまた、一つの仮面。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化