アストリア共和国。人口１万人に満たないこの国は“災厄”がもたらした冬をドームによってやり過ごし長らえた数少ない“国家”である。
凍土に覆われた東欧にあって、奇跡的に国家としての体裁をなんとか保ち続けていたが、ドームの老朽化による補修費用と回復しない国土の疲弊により、国家継続が困難な状態になっている。……早い話、お金がないのである。

「国に金が無ければ外から持ってくれば良いではないか」

　そんなわけで外貨獲得の為、世界で最も裕福な街、トーキョーへと来訪した若干１７歳の姫君。それが、アルテア・リーア・エルツヴァーグ殿下である。病床の（というか治療困難の為、冷凍睡眠されたまま借金のカタに持ってかれてしまった）父上に代り、国家を肩に背負い、今日も今日とて日銭を稼ぐ毎日なのである。

財務大臣「……利益が出る端から支出したら世話ないですな」

「うっさいっ！！」



■アストリア共和国
正式名称：アストリア共和制王国
ランク：Ｂ−
国王：レスター・アルジェル・エルツヴァーグ（冷凍中）
所在地：東欧連合
市民ランク制：なし（王族のみ例外）
国家社会：〈社会：ヴィル・ヌーヴ〉〈社会：東欧連合〉
都市社会：〈社会：王都アストリア〉
団体社会：〈社会：アストリア共和国〉〈社会：真教〉

　東欧連合の一国であり、ヴィル・ヌーヴ共同体に参加している最も国家予算の少ない国である。
狭い国土は凍土に覆われており、唯一の都市である王都は“災厄の冬”を生き残ったドーム都市である。産業は都市内で行なわれる伝統工芸があるものの、国家維持に到底足りる物ではない為、現在は国家事業として外貨獲得のため、その、なんだ、国民を上げて出稼ぎが行なわれている。
　土地は凍り、産業も乏しく、予算も細い。この国が唯一誇れるのは、“災厄”を乗り越えた国という誇りのみと言える。

■王の剣（Dragon Heart）
・ランク：X（未測定）　種別：不明　レンジ：不明 
建国王キング・アストリアが民を苦しめ続けた悪しき竜を退治した際に用いたとされる剣。倒れた竜より落ちた心臓が剣の鍔と合わさり、真紅の宝石になったと言われる。宝石の名にちなみDragon Heartとも呼ばれる。
暗雲を切り裂き光明を大地に降り注がせる力を持つとも、竜を召還する事ができるとも言われるが、伝承伝説の類の域を抜けていない。しかし、真教聖母により法具として認定を受けている。

▼能力値上昇：
▼ブランチ：50
▼技能修得：120+80
▼常備化：64
▽プレアクト購入：ポケットロン、銀の目、シティコンダクター、ガイド（NOVA）