若いながらも腕がいい事、および気難しさで知られるニューロ。

彼の半生は、波乱と挫折に彩られている。元々はヴィル＝ヌーヴの魔術の名門・ベルターヌ家の跡取りとして生まれており、当然のように将来魔術師となることを目指していた。その後ある事件が元で家族を失い、ユリウス老に引き取られてク・リトル・リトルに入学することとなる。そしてそれから数年間、魔術の基礎を学び、その飲み込みのよさから将来を嘱望されていた。
だが、初めて本格的に魔術を使おうとしたその日に悲劇は訪れる。その時初めて、彼が一切魔術を具現化することができない特異体質であることが判明したのだ。それが判明してからというもの、彼はさまざまな手段で体質を改善しようと図るがついにその努力は報われることなく、ただ一度の魔術行使すら成功させられないままにク・リトル・リトルを後にすることとなる。
その後ニューロの道に進み、魔術理論を応用した独自のプログラムを発表。一躍業界の寵児となるも、本人はそのことにいまだに価値を見出せないまま、今に至る。ニューロとしては“ウィザード”の称号で呼ばれているのが、皮肉といえばあまりにも皮肉だろう。

以上のような経歴をたどっているがゆえに、コンプレックスの塊として成長。基本的に皮肉屋で高圧的だが、特に魔術師に対しては過剰に攻撃的になる。一方で自分を脅かす心配のない相手には割と優しく、憎まれ口を叩きながらも何かと世話を焼くため、意外と子供や動物、後輩などからは慕われている。かつて自分の体質改善を図り、また体質に寄らない魔術の行使を目指して研究を重ねていたことがあり、今でも半端な魔術師よりも秘蹟に関する知識は豊富。

社会的に見ればク・リトル・リトル出身者の中でもトップクラスの出世頭であるにもかかわらず、魔術師でありたいと願うばかりにそれに価値を見出せないのが彼の不幸であろう。常に自分は失敗者であるという強迫観念に囚われ、魔術師として評価されるという不可能事を渇望する、ある意味で哀れな人物。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化