「さあ、ボクに君達の“時間”を盗ませてよ！」
　　　　　――とあるライブ会場にて、開幕前のお決まり口上。

　気付けば時が進んでいたと言う経験はあるかな？
　楽しい時間、悲しい時間、嬉しい時間、集中している時間。
　歌を聴いているのかもしれないし、ゲームをしているのかもしれない。
　何かを作っている？　ああ、自らを鍛えているかもしれないかな？
　なんにせよ、もしかしたら、知らぬ間に“時間泥棒”に会っているのかもしれない。
　望む望まぬと関わらず、時間は一定でいて、感じ方は其々だ。
　“時間泥棒”と言う概念は、多分、時間と言う概念がある場所では誰もが考えた事の在る存在だろう。
　――概念存在、彼女はその“時間泥棒”の力の一端を生身で担う存在。
　盗める時間はたったの一瞬。　されどその一瞬でも彼は間違いなく“盗んでいる”。

　だが、勘違いはしないで欲しい。　誰にだって“時間泥棒”と成る事は出来るのだ。
　彼女はただ、その力を自覚し“力”として行使できるだけなのだから。


●読み：“クロノスティーラー”きょうのとき　しゅん
　

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化