光量が抑えられた空間に、けだるい雰囲気や妖しげな香りが充満している。
仕事帰りのクグツや、レッガーのお相手をしているのは人の好いミストレスと、
愛嬌のあるマネキン。
主に酒やドラッグを客に勧め、お喋りや踊り、それ以外のサービスをも提供している。
この空間のありようがそれによって作られている。

「お客さん、初めてね？　タオ＝シャンリンね。今日は私の『踊り』見てってね」

そういうと、男の前でチャイナドレスを身に付けた身体を翻し、華麗な『踊り』を披露してみせる。

「シャン、ちょっとこちらへいらっしゃい」

シャンリンは男の前で『踊って』いたのをやめ、断りを入れて、女のもとへ寄った。

「仕事よ。私たちのシマを荒らしている者がいるの。『舞って』らっしゃい。データはこれよ」
「了承ね。小姐さん」


おびえた男の顔を見ると、気分が高揚する。

「・・・ま、まってくれよ！　荒らすつもりはなかったんだ・・・た、助けてくれ・・・」
「ふふっ。お客さん、シャンリンの『舞い』楽しんで行ってね♪」

そういうと、男の前でチャイナドレスを身に付けた身体を翻し、華麗な『舞い』を披露してみせる。
ドレスの裾が男の胸を切り裂き、扇子が空を舞い、のどをかききる。
夜空に噴水が上がった。

「さってと。お店に『踊り』に戻ろうっと」


彼女の『踊り』は一流。彼女の『舞い』は超一流。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化
▼ブランチ：ソードマスター１