”フワノトウヘキ”　シシドウ　キノエ
”先の先”　”センノセン”
”懐刀”　”フトコロガタナ”
”殺陣半丁”　"タテハンチョウ"


「頭には多大な恩がある。それを返すまで、俺は頭のために動き続けます」
　　−尽きることのない恩義。
「不用意に動くな。そこは……俺の間合いだ」
　　−近づくものはすべて切り伏せる。
「もう一度言ってみろ、とは言わん。懺悔の時間ぐらいは用意してやる」
　　−その逆鱗は断頭台の紐。


河渡連合所属のヤクザ。勤務先は藤咲不動産。役職は係長。
元は一介の傭兵。第二次アサクサ戦争の時に河渡連合に雇われた。
戦争終了後も藤咲組の任侠道に惚れ込み、そのまま組み入り。

気を使って武器の切れ味を増す技術を身につけており、大半の装甲を切り裂けるため、閉所、もしくは兵数が密な状態でのでの戦闘を得意とし、銃器などの飛び道具は使わない。ただし、武器に纏わせた気を剣圧として放つことはでき、その当時についた二つ名が”殺陣半丁”。切り結びを演じることが出来る半径がちょうど半町（約50メートル）であったためである。
以前は、安物の剣を使っていたのだが、藤咲組入りをきっかけに、日本刀を愛用するようになる。
同じ時期に、立地的に藤咲組の近くにあった桜花一剣流の道場に足を運ぶようになり、一剣流を学ぶ。ただし、その技術を修めたわけではなく、その中に我流の技を入れているため、正確に桜花一剣流の技が使えるというわけではないが、現在でも修練のため時間があれば道場に顔を出している。

藤咲組入りから1年ほど後、河渡連合所属の女性と結婚、一児を授かる。
女児であり、名を”獣堂　乙実”（シシドウイツミ）と名付ける。
甲以上に曲がったことが嫌いな妻と共に、ごく普通の家庭として成立し、抗争などが度々あったがその中も卓越した護剣術によって乗り越えてきた。

ただし、現在から二年ほど前（06年）イエローエリアに存在する自宅を巻き込むテロが発生。
多数の死傷者をだし、その被害者の中に獣堂の妻子も含まれていた。
妻は即死。
娘も生存はしたものの、左半身の欠損と神経系の損傷により、重度の障害を負う。

テロの実行犯は逮捕、刑執行がすでに行われており、甲に復讐の対象は見当たらない。

現在、乙実は河渡連合の支援と治療の元、サイバーウェアを用いることで健常者と変わらぬ生活が送れるようにはなっているが、使っている義肢が特殊なものであり更新が頻繁に必要であるが、その費用の大半を河渡連合、ひいては藤咲組が肩代わりしている現状である。
その恩義に報いるため、藤咲には絶対の忠誠を誓っている。

また組みの中での信頼も厚く、名刀・備前永長黒州を預けられている。

仕事に対する第一義は、家族の堅守である。
家族の定義は、彼にとって大切な人物であり、主と抱く藤咲竜二、また彼に忠誠を誓う義兄弟たち、共に方を並べ戦ってきたヤクザたちである。
二に、絶対生存。
まだ幼い娘のために、恩義を返しきれぬ主のため、命を投げ捨てることは無い。

彼のスタイルは、防護のための先制攻撃である。
相手の機先制し、先に斬撃を与える。そのために全神経を研ぎ澄ませ、強化し、相手の動き出しにあわせて斬撃を飛ばす。
また、壁の向こうだろうが何だろうが知覚してしまえるため、陰からの護衛という任が多い。


一人称は俺。
二人称は基本的に苗字による呼称。
藤咲のことは頭、音羽のことは音羽の姐さんと呼ぶ。
戦場の把握能力、また冷静な判断力を持ち、常に冷淡で有ろうとするが、内情は結構簡単に加熱する。
特に娘のことに触れると、簡単に激情してしまう危険性がある。（すでに組の中ではご法度事項の一つとなっている）



人生を歩くためには力が必要だ。ただし、それだけじゃあどうにもならない時もある。
俺の名は、獣堂甲。藤咲の頭の”懐刀”なんて呼ばれちゃいるが、ただのカタナだ。
ただし、俺の刀は軽くはない。力以外のもんが乗っかっているからな。
力以外に何が必要かって？
そいつは、自分の心に聞いてくれ。






達成値
知覚　サイバーアイ（1）+スペシャルフォーカス（2）+ラピッドイヤー（1）+スネーク（2）
白兵　アサクサ名刀選集（4）
ストリート　河渡連合（3）
社会（情報）　銀の眼（1）+ホムンクルス（1）

▼能力値上昇
▼技能修得
一般25　特技25　奥義50　社会15　コネ10
▼常備化
武器20
サイバーウェア14
ワークス10
ブランチ10