「くふふ、なんて素敵な死体でしょう。思わず嫉妬してしますわ」
「あら、私の作品は気に入っていただけました？　この表情なんて苦労しましたのよ？」
「殺し屋だの殺人鬼だの。まったく心外ですわ。私はいつだって芸術家ですのに」

喪服めいた黒い衣装、深淵のように黒い目と髪、病的に白い肌を持つ、不吉な印象の女。
常に陰鬱な笑みを浮かべており、普段は無口だが、死を嗅ぎつければ饒舌になる。
流血と切断に異常な興奮を見せ、荒事においては陶然とした表情を見せる。

己の“仕事”に対するプライドや偏ったこだわりが強い反面、一般的モラルに対するこだわりは少ないため、企業・犯罪組織を問わず、様々な方面から依頼を受けては仕事を行っている。
殺し屋としては有能であり、依頼者を裏切ることもないが、この相手を選ばぬ依頼受諾はいずれ彼女を破滅に導くだろう。
もっとも、その社交性の低さと異常な言動、集団任務における暴走可能性などから、彼女を正式に抱えようとする組織は今のところない。

ただし、実際の彼女は千早の元工作員である。
実験サイバーウェアの施術を自ら志願した結果、失敗により精神的な異常をきたし、表向き解雇されたのだ。
以後、彼女はフリーランスを装いつつ、会社からの依頼を優先的に受けている。
もっとも、実験失敗による精神的変調は確かなものであり、会社の手綱がどれほど有効かは大きく疑問視されるところでもある。

▼能力値上昇（0）
▼技能修得（70+30）
▼常備化（20）