「己(おれ)はこんな場所で終わらない！　輝かしい筈の未来を取り戻す！！」 
『偶因狂疾成殊類　災患相仍不可逃？　…否。己(おれ)は成るべくして虎となったのだ。己の中の本当の己、もはや己(おれ)を抑えきることはできない。』 

イワサキアーコロジーに生まれ育ち、幼い頃から文武両面に秀で情報局のエリート街道をひた走っていた秀才。プライドの高さ故に協調性がなく、他者を見下す言動も多い。だが、その裏には才能への懐疑と軌道人への劣等感があり、凡才が露呈することを怖れ恥じて他者と交わらず、わざと尊大に振舞う、不安定な内面があった。 

エリートという枠を自他に嵌められ、身動きできずにいた日常の連鎖。苦しいという感覚も忘れ、輝かしいレールを走っていると信じていた彼女の未来はいきなり崩れ去った。エクシード事件によりヒルコ因子に侵され、その身が虎と化し始めたのである。 

心の奥底に鎖で縛られた、爛漫奔放な本来の自我。肥大化した『臆病な自尊心と尊大な羞恥心』。ヒルコ因子はきっかけに過ぎない。それが、彼女の中の“虎”――すなわち、本当の自我の顕現だった。 

虎化は彼女に巨大な力をもたらした。だが、虎としての自我が、彼女のクグツとして、エリートとして育ってきた自我を喰い尽す。日々、懸命な抵抗をしながらも、意識が途絶える時は頻繁になっていく。ヒルコ化を隠せない浅ましい姿は、市民IDすら奪われ、死んだはずの者として――情報局の捨て駒とされた。なんという屈辱。 

彼女はクグツ――『人間』としての自我と、栄光を取り戻そうと足掻く。だが、『人間』であることと『虎』であること、どちらが本当に“幸せ”なのか？
ヒルコ――その意味は、“人類の新たなる進化”。 

【月猫（ユェマォ）】YueMao 
月之が『虎』人格に乗っ取られている時に名乗っている名。この状態ではペルソナがカタナまたはヒルコであり、キーはヒルコである。豪快かつ荒々しいが、天真爛漫な半人半虎の娘で、主にヒルコ街や森林地帯、またレッドエリア全域を縄張りにしている。本気で人を食べたがったりもするが、基本的に好奇心旺盛で、人懐こく、いい人（虎？）。記憶喪失ではないので、己がイワサキのクグツとして登録されている事は知っていて、イワサキに関わらぬ様に動く。会社と関係なく動くので、≪完全偽装≫は使えないものと考える（RL次第）。 

■イメージソング『タイガーランペイジ』作詞・作曲：ささくれP氏 
http://www.nicovideo.jp/watch/sm11682753 元ネタ：『山月記』中島敦

▼能力値上昇 ▼技能修得 50/25/-/- ▼常備化 74 (149-120=29点開始 11,1/3)
▽追加技能/　社会：企業１　ワークス：イワサキ　コネ：瑠璃１　(11/1/14)