サロン・ドルファンに出入りする悪魔。名前が長いので、通常“ツェン”と呼ばれる。

非常に長い年月を生きた力ある悪魔だが、向上心も野心もない上あまりにお人よし過ぎるために人を騙すどころか逆に人から騙されることしばしで、ついに魔界にいられなくなったという自他共に認める四流悪魔。現在はN◎VAをうろつきつつ、金に困るとサロン・ドルファンに来て援助を要求するというダメ悪魔まっしぐらな生活を送っている。アルドラからはなぜだか気に入られているため、他のアヤカシからは「女大公の道化」と認識されている。

本来の姿は３ｍを雄に越す巨体を誇る獣型の悪魔だが、普段は身長170ｃｍぐらいの地味な青年の姿をとっている。ただし身につける品は古臭い上に古びているので結局は目立つ。ちょっとしたきっかけで原型を顕してしまい、騒動になることもしばしば。性格はいい加減かつちゃらんぽらんで低きに流れ長いものには巻かれるタイプ。約束は守るがいい加減にしか守らない。ただし（不可抗力を除いて）破ることはない。また、借りはきちんと借りと認識する義理堅いところもあり、性格ゆえになかなか返そうとはしないもののいつまでも忘れる事もない。

このように性格的にはダメダメな彼だが、純粋な魔力だけなら高位悪魔に匹敵する。本気を出すことはまずないものの適当に使った魔力だけでもそこらのニオファイトでは太刀打ちできないレベルのものであり、決して無能ではない。かつては魔王候補であったという噂さえ存在するほどである（ただし当人・現魔王の双方が口を揃えて否定しているが）。

ダメダメではあるものの顔は広く、主に下層階級を中心に多くのツテを持つ。その為か時折アルドラから仕事を依頼される事もある。前述の事情と性格ゆえにアルドラにはまったく頭が上がらず、逆らうことはまずありえない。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化