「反社会的で不適切と仰いますが、それはあまりに一方的な評価です。
　先生方は、本当にしっかりと内容を確認した上で反対なさっているのですか？！」
　――現在の福祉に対するシビアな指摘を書いた本に対し。


（ちくぜん　ゆいか）
清和学園総合図書館が居場所の生徒。
学生側における図書選書委員でもある。
おさげに黒ブチ眼鏡、生真面目で融通のきかなそうな見た目だが、司書及び教職員による選書の際に一方的な決定が行われた場合、それが理不尽と判断した時は必ず意見を行う。
彼女は本を愛すると同時に、自由と平等を愛する正義感溢れる少女であり、学校図書館という場所が大人たちの押し付けた価値観に染まりきるのを良しとしない。
ただその思いのあまり、しばしば熱くなることもある。

彼女の母親はこれが内申に響くのではないかと冷や汗をかく毎日だが、黄金の猟犬である父親は一人娘の意思を尊重し、自由にさせている。
結香が本好きやその性格は、見事に父親の遺伝であり、同時に父親が与えた環境に起因するものである。


▽清和学園総合図書館
清和学園敷地内にある学校図書館。
各校舎にも図書分室があるが、小中高一貫校というマンモス校であることや、蔵書保存や一括管理の問題もあり、独立した施設として作られた。
各校舎の図書分室は主に選書委員会が選出あるいは生徒のリクエストした、その学年で需要の多い本が主に置かれ、また資料の受取及び返却口として利用される。
なおこれは過剰な検閲行為及び閲覧に対し制限の強要ではなく、各分室にある資料を他学年の生徒が借りることも出来る。また総合図書館に所蔵されている資料は、学生か教諭等学校関係者であれば誰でも閲覧・貸出が可能。それ以外の者の利用は制限がかかる。
初等部を対象としたおはなし会、図書館にまつわる講座などのイベントも、司書主導で開催されている。
帝都大図書館とは付属校という関係から積極的に交流があり、相互貸借も盛んに行われている。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化