「やっほー！　寿々っちにたーくん、いい子にしてたー？
　お義母さん、お仕事から帰ってきたわよ〜！」
　――「「げっ」」

「え、なんで寂しくないのかって？
　向こうが育ててくれるのだから別にいいじゃない。養育費はこっちで持つんだし」
　――娘を養子に出した際のやり取りより。

神室家当主･厳蔵の第三夫人。
外部から迎え入れられた愛人であり、かつては豪快なパワーと精緻な電子技術で知られた戦場の華たる女傑パイロットだが、神室家に迎え入れられたのを契機に引退した。
専門分野の関係からか、今は神室家の電脳面におけるセキュリティや経営管理を受け持っている。
だが昔取った杵柄で、愛機を飛ばして侵入者への威嚇もしている上、移動時にはそれに乗って行くので目立つ。
性格は明るく奔放で豪快。誰に対しても物怖じも分け隔てもせずに接する。
次期当主で継子である寿々佳を「寿々っち」と呼び、その義理の弟の魏耶を「たーくん」と呼んでいる。だが二人とも、この咲代には一定の距離を置いており、また咲代もそれを承知で必要以上に精神的な距離を詰めない。――言うなれば、無難な関係、と言ったところか。
厳蔵との間には双子の娘がいる。だが長子の寿々佳が次期当主指名を受けた今、あまり目立ってはいない上、妹の方は分家に養子入りして交流もあまり無い。
姉の方は本家に残っているが、一般的にネグレクトと言われない程度にしか気にかけていない。

咲代自身には異能の力は一切無く、また無縁の生活を送っていた。
にも関わらず、戦場を捨てて退魔の名門・神室家に入った。
そして当主との間に子を生しても、一人は養子に出し、一人は放置気味で影が薄く、自分の子を後継者の地位にとはまったく考えていない。
その真意は、恐らく咲代しか知らない。

ちなみに趣味は電子設計図を描くこと。


カタナ　アラシ◎　ニューロ●　→　ミストレス◎　エグゼク　ニューロ●

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化