「ふぅん。いいわね、あなた。おいで、もっと素敵にしてあげる」
　――可愛い子に目が無い。

「うふふ、若いワインは飲めたものじゃないでしょ。
　じっくり熟さなきゃ美味しくないわ。もちろん、女もねぇ」
　――口癖。

「あら、私はいつだって現役よ。だって人生において、今が一番若いんですもの」
　――口癖第二弾。


富裕層御用達ブティックのオーナーにして、オリジナルブランドを持つデザイナー。
数々の事業も展開しているが、それらは殆ど甥に任せており、自分は気ままに元は趣味である服飾分野に専念している。
結婚していたが早くに夫と死別。以降は再婚もせず、独身。子供はいない。
交友関係はかなり広く、また恋の噂が絶えない公私共に精力的な女性。
モットーは「今が人生で一番若い」。口癖は「女は熟さないと美味しくない」である。
妖艶で肉感的、そして威厳に満ちた美女だが、垢抜けて外向的な性格で、人には気さくに接する。一言で表すなら「女傑」。

若い頃は夫との死別のほか、様々な辛酸を舐めた苦労人。
しかしその経験があるからこそ、人を深く慈しむことも、徹底的に貶めることも出来ると実感している。
彼女にとって、人との競争は生きるためのエッセンス。恋をすることと同じ。
自分の人生を彩るものであり、それ以上でもそれ以下でもない。

かつてパトロンだった男の息子と懇意にしている。
まるで自分に息子が出来たように――自分を金の力で囲っていた男と、彼と社会的な保障のもと結ばれていた女の、その二人によく似た男。複雑な思いではあるが、それに煩悶する季節など、もう通り過ぎた。
何故なら、その男はすでにN◎VAを離れ、女は表の世界から去ったのだから。
残された一人息子は、忌み嫌う父と同じ道を、違う歩みで進もうとしている。
親子ゆえ似る、そして別の人間ゆえに異なるところがある。人というものの不思議なところを、彼女はその子を通して見つめ、慈しむ。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化