「……勘弁してくれよ。こんなでも今の生活、結構気に入ってるんだぜ…？」

売れない作家。

ゲオルグ・ヴァッヘンはファンタジーを主題としたWeb小説を執筆する小説家である。
が、アクセス数、購読数ともに低迷。編集のお情けで枠を貰っているのが実情だ。
当然だ。いまどき、幻想世界を舞台にした英雄譚など誰が好んで読むだろうか。
売れない作家。今の彼を端的に言い表すならば、その一言で十分だろう。


またはゴーストライター。

しかし、彼にはもう一つの顔がある。
いかな危険な場所にでも金額さえ払えば潜入し、情報を入手するスパイとしての面だ。
金に糸目をつけない者がフリーのエージェントを探せば、やがて彼に辿り着くだろう。

但し、いかな依頼にもたった一つだけ条件があるという。
それは、彼自身の記事である事を明らかにさせない――
即ち“ゴーストライター”でなければならない、ということだ。


うらせってい。
元G.C.I研究機関A.R.K.Sの特殊部隊「ナンバーズ」だった男。
当時のコードネームは“ゴーストライター”。
任務は潜伏先での偵察、情報収集及び解析などの諜報活動を主なものとしていた。
G.C.I解体後の行方は不明とされ、その消息を知るものは少ない。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化100
▼ReBuild 20120502