「ん？あ…すみません寝てました…」
　　　　　　　　　　　−授業中の居眠りを先生にとがめられて

「たださ…走るのがすきなんだ」
　　　　　　　　　　　−何故走るのかと問われて

「気楽だろ？それに何か気兼ねしながら走るなんて…コイツに悪いよ」
　　　　　　　　　　　−何故いつも一人で走るのかと聞かれて



「ここからあそこまでのタイムをコンマ1秒縮める。
　　　　　　　　それはここからあそこまでの距離を短くしたのと同じ
　　　　　　　　　　　　　　そのうち、俺はその点にしか存在しなくなる
　　　　　　　　　　　　　　　　　その感覚が生きてるって実感させてくれるんだ」




カゼとして生まれ、カゼになるべく生きる少年。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　


成績は全てB-。
学業、運動能力すべて人並み。

ありふれたくだらないことで友人達と笑い、泣く。
平凡などこにでもいる物静かなクラスメイト。


しかしただひとつ違ったことは…

彼はMotoGPのジュニアチャンピオンだった。


普段は冴えない普通の高校生に過ぎない彼だが、一度ヴィークルにまたがるとそのパフォーマンスは他を圧倒。

ジュニアクラスでありながら同日に開催されたワークスチームひしめくクラスAのトップタイムから僅かに0.5秒遅れの脅威のタイムをたたき出した。

卒業後はWAKOのワークス入りを嘱望されているが、彼はその誘いを断り続けているという。


元WAKOのエンジニアでもあった彼の父は一昨年他界。
同じくエンジニアである母親が経営するバイクショップ"Livin' on the EDGH"を二人三脚で支え続けている苦学生でもある。

彼のマシーンは彼専用にピーキーなチューニングが施されている。
ベースは一世代前の幻のWAKOワークスマシーン。
父親が彼のために残したものであった。

▼能力値上昇 0
▼技能修得 100
▼常備化 50