「誰もなせないと不可能を言うなら、僕がそれを為しましょう……為せなければ王は討たれましょう」
「それが王の役目です」
「だから…もし、貴方が望むのならば、その望と考えを下さい。荒唐無稽でもいい……それが理想へと続く道ならば…」
「僕が成し遂げましょう」
　　　　　　　　　　―堕天使の問いに対して―

騎士という生き方がある。
力を求め、そしてその生き方を求め続ける人が居る。
両親を幼くして亡くし、姉と二人で放り出された少年…彼はその生き方を目指した。
聖母の御許にて学び、聖母の剣としての訓練を受け、災厄の街の猟犬としてその力を振るい……今は市井にある。

誇り高さも、優しさも、厳しさも全て変わらない。
護る生き方を頑なに続け…その傍ら氷の殉教者を狩る…そんな日々。
いつしか魔女の騎士から呼び名が変わりつつある。別の世界の住人の伝えによって。

ハウンド時代…“来るべき聖王の錫杖―ネモフィラ―”と出会う。
妙齢の女性の姿を取る“剣素”と呼ばれるそれの所持者となり、彼は世界の王として即位した。
その日から彼はもう一つの生き方をする、王として、騎士として、人として…。
苦悩しながらも進んでいく、周囲の助けを受けながら、1歩1歩。
全てを折らぬ…そんな理想を持って。

彼の意思で錫杖としての“来るべき聖王の錫杖”は普段は封印されている。
扱いにもてあます強大な力への畏れと、自らの成長の為に。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化