「びーくーるびーくーる、落ちつけあたし！
　　　　この制服燃えちゃったら、もう替え、ないんだからね！」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　――発火体質は耐火性の服ですらボロボロに

　拳一つで世界を変えるつもり……なんかない。
　世の中に不満がある……わけでもない。
　それでも自分の周りで何かトラブルが起こっていたら、
　見過ごすことなんかできない。
　困り顔の友人を放っておくことなんかできない。
　ただそれだけなのだが――なにか変わってきてないか？

　頭はよくないっ――てか悪い部類なんだろうけれど、もともと運動は得意だった。
　ある日、友達にゲーセンに連れていかれ、格闘ゲームにはまった。
　ゲームはなかなか上手くならなかったが、
　ゲームに出てきた格闘技の腕はメキメキと上がっていった。

　ゲーセンで友達がややこしそうな連中に絡まれた。
　助けてやったらもっとややこしそうなのが来た。還り討ちにしてやった。
　そしたらなんか、舎弟ができた。
　舎弟はいやだって言ったらファンクラブになるって言われた。

　だけどそのときから悩み事ができた。
　どうやら本気でキレたりしたら、腕や背中から火が噴き出してしまうらしい。
　以来、そのおかげで手持ちの服がどんどん少なくなってきている。
　しゃｔ……もとい、ファンクラブの連中とかが
　いろいろとトラブルを持ちこんでくるからだ。
　どうにか治せないかと医者を当たってみたが――原因不明とか。

　仕方ないから今はとりあえず、セルフコントロール、セルフコントロール。

▼能力値上昇　10
▼技能修得　80+35
▼常備化　20
10+80+35+20=145
145-145=0