「ハハン！　アタシを捕まえたきゃ、1個中隊呼んでくることだね！」

　一匹狼の空賊、というよりもどちらかというと盗賊。
　白と赤に塗り分けられたウォーカー“カラミティ・ヴィーナス”を駆る女盗賊という方が通りがいいかもしれない。
　今では彼女の代名詞ともいえるようになったこの“カラミティ・ヴィーナス”も、元を正せば豪軍から強奪したものである。当時最新鋭だった試作ウォーカーを強奪したあと、彼女の趣味に合わせて他の盗品パーツを加えて改造、改良、そして改変を重ねて出来上がったのが“カラミティ・ヴィーナス”なのである。その結果、エアバイクをコアとして、戦闘機形態へと合体変形可能な女性型可変ウォーカーという、他に類を見ない機体となった。
　盗みの対象となるのは、大半は彼女の個人的な興味にかかわる物――宝石や金品の類、もしくはヴィークルのパーツ、あるいは“レムリア”にかかわりのあるとされるもの――そして残りは、軍や企業の傘を借りて私腹を肥やす者やそうした軍属、企業人そのものの資産である。
　ほとんどが彼女の個人的な欲求を満たすために為される盗みであるが、そうでない盗みを働く場合には必ずといっていいほど派手な逃走劇を演じるため、そのたびにメディアに大きく取り上げられることとなり、義賊としての一面は強調される。結果として現在の彼女の地位は、賞金首かつ人気者である。

　そうした行動からも読み取れる通り、彼女の性格は派手好き、お祭り好き、そして我儘で気紛れで自信家だ。しかしそうした半面“空の掟”には厳しく、恩にも仇にも倍返しで報いるのが彼女のやり方。
　目下の悩みは、そうした彼女をおおらかに受け止めてくれる彼氏がいないこと。微妙な年齢に差し掛かりつつあるため、若干焦りを感じている――らしいのだが

「惜しい！　もうちょっと○○だったら彼氏にしてあげてもいいんだけどなぁ〜」

選り好みをなくす努力をした方がいいのかもしれない――

▼能力値上昇
▼技能修得　115+65
▼常備化　115
0+115+65+115=295
295-145＝150