「ファック！　鼻から銃ツッコんで奥歯ガタガタ言わすぞ！」


　陳腐な表現をするなら、血と硝煙が彼女達の化粧で、銃声と断末魔の絶叫が彼女達の子守唄だった。明日をも知れぬ戦火の中、彼女は殺して殺して殺しまくった。強いヤツが生き残り、弱いヤツが死ぬ。それがただ一つの真実だったから。気が付けば仲間は全滅し、敵は撤退し、彼女だけが戦場に立っていた。こうして、彼女の第一次ミトラス戦争は終結した。 

　誰よりも上手く人を殺した彼女は英雄と祭り上げられ、一週間に及ぶ乱痴気騒ぎの末、渡されたのはＮ◎ＶＡの市民ＩＤとそこそこ綺麗な物件。戦場でのジョークが現実になったわけだ。曰く、“昨今じゃ英雄までが使い捨て”。 

　まあいい、災厄の街もあの戦場に比べれば住み良いだろうさ。


　元軍人のフェイト。軍人時代は、彼女に余りに多くの死（敵味方問わず！）が降りかかったため“死の女神−Death goddess”と呼ばれた。性格は大雑把、口調は乱暴、口癖は「ファック」、黒光りする銃身をうっとりしながら見つめエクスタシーを感じる変態で、自信家。さらには気に入った人間は男女問わず“食って”しまう手癖の悪さ。

　しかし、彼女は自分を慕う人間を決して裏切らない。だから、彼女を慕う人間も決して彼女を裏切らない。そんな彼女がたどり着いたスタイルがフェイトだったのは、ある意味では必然なのかもしれない。

▼能力値上昇
０
▼技能修得
１００
▼常備化
２０