かつて、不死を目指した狂科学者。
己が魂を装身具に封じ、身に付けた者を乗っ取ることで限定的な不死を実現した。

問題は「装身具」を何にするか。
第一に手にとったものが思わずつけてみたくなる魅力が求められる。
第二にソレが“呪いの”アイテムであると見抜かれない自然さが求められる。
指輪や髪飾りなどの宝石・貴金属類は第一の問題をクリアしているものの、ほぼ確実に第二の問題に引っかかる――遺跡から発掘された指輪を調べもせずに身につける冒険者など存在しないであろう。

悩みぬいた末にたどり着いた結論。それは……

　　　　　　　　　　「付け髭」

コレならば完璧と術式を執り行い……以来、彼の魂は髭に封じられたままである。
“彼”を身につけた人間は、未だ０人……――

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化