「恐れる必要はありません。闇は誰に対しても平等に訪れる安らぎの証なのですから」
　――闇を従え、巫女は笑う。


“やみのひめみこ”かむろ　すずか
万物の陰を司る黒き龍の巫女にして、神室本家の次期当主。
黒き龍の加護により、闇の力を自在に操ることが出来る。
新星帝都大学にも通っており、同じ大学に義理の弟である神室魏耶も通学している。

神室家は長い歴史を持つ退魔の名門であり、当主の嫡子である寿々佳は物心つく前から、次期当主としての教育を施されている。そのため、厳格で真面目な性格をしている。だが同時に、自分を犠牲にしてでも家族や友人を守ろうとする、潔さと優しさも兼ね備えている。
もっとも、本来の彼女は後者の性格が強く、年相応(よりも幼い？)な表情も見せる。

十年ほど前に寿々佳は命を落としかけ、一度全ての霊力を喪失している。
それは事故に近い出来事であったが、このことが義弟・魏耶の心に深い影を投げかけており、魏耶が寿々佳に対して頭が上がらない理由の一つとなっている。
寿々佳自身は「あれは起こるべくして起きたことで、誰の責任でもない」と割り切っており、過酷な修行によってすっかり霊力を復活させた。

なお、神室家の教えにより、人に仇為すアヤカシには容赦が無いが、人と共存するアヤカシには好意的である。


▽備考
【分心:燭陰/ショクイン(バサラ)】
人面龍身の巨大な神。自然そのものの化身であると言われている。
神室家に眠っていた『山海経』から、寿々佳が式神として召喚した。
普段は符の中に封じており、寿々佳が呼ぶと、とぐろを巻いた巨大で不気味な人面龍の姿で現れる。
【式神(パケットモンスター相当)】
大半が餓鬼のような姿をした式神で、人語を(ある程度)理解はするが話せない。
簡単なおつかいぐらいはやってくれるが、難しい注文は三歩進めば忘れる。

＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝

「これは貴方への仕打ち、私が行なう死討ち。さぁ、闇の中でお眠りなさい」 
　――闇を宿す巫女は謳う、子守歌の如く。 

「神室一族は人に仇為す妖を祓い、人と生きる妖を護って来ました。今も、昔も。 
　でも、果たしてその“人”が何であるのか。誰も、結論を出しませんでしたわ」 
　――神室一族の次期当主。 


“やみをやどす　みこ”かむろすずか 
闇の力を操る力を持つ退魔師。 
新星帝都大学文学部二年生で、帝都大入試で殆どの学部を受け全てに合格した才媛。 
流れる黒髪を赤の飾り紐で結い、和服に身を包んでいる。 
フリーランスではあるが、父親が様々なアストラル組織に通じており、その繋がりで依頼を受けることも多い。 

実家は代々退魔を家業としてきた神室一族で、彼女は本家の正統な後継者である。 
幼少期より現当主の父から、退魔の術や帝王学の習得を求められたため、厳格で真面目な落ち着きのある性格をしている。だが同時に、自分を犠牲にしてでも家族や友人を守ろうとする、そんな潔さと優しさを持っている。 

彼女が巫女と呼ばれる所以がある。 
神室一族はその始まりの時から、ある神を守護神として崇めている。 
それは黒き鱗を持つ美しい龍の神。森羅万象の“陰”を司る存在。 
寿々佳はその黒き龍の巫女。闇を操る力は、黒き龍に生まれながらにして選ばれた証。 
孤独と静寂を好む神に愛でられ、その声を聞く巫女。それが、寿々佳。 

義弟・魏耶の成長に安堵しており、家族として温かく見守っている。 
そして今度は自分自身の、ある問題に直面しているようだ。 

彼女は十年以上前に一度、霊力の殆どを失っている。 
どんなに優秀な術師でも大掛かりになる術式を、一切の下準備もなくたった一人で行ったことによる副作用だった。 
だが、裏を返せばその程度で済んだだけマシだった。生きている方が奇跡に近かったのだから。 
この事件は寿々佳以上に、義弟・魏耶の心に深い影を投げかけている。 


▼“神室家の聖域” 
神室家が、人間社会に雑じって生きることを望むアヤカシ達を一時的に保護しているアストラル界の領域。また、多くの魔導具や伝来の武具などを納めている倉庫でもある。 
ちなみに所有者及び管理者は、寿々佳の父親となっている。 
寿々佳はまだこの聖域を司る権利は継承していないが、自由にアクセスする権限は与えられており、好きな時と場所に、この聖域に通じる道を開くことが出来る。


▼<変化>メモ：霊斬符(講:12/3)、早業符(講:19/4)、呪爆符(講:12/3)、反魔鏡(講:12/3)、魔術回路(購:13/3)
▼持ち越し報酬点:14点
▼予定：万象の封印球(カドケウス相当)、非時香菓(ビジョンクエスト相当)

▼能力値上昇【外界】＋２
▼技能修得
▼常備化
▼メモ:ビジョンクエスト(-/10)