M○●N三合会に所属する少年凶手。
サミュエル黄のN◎VA進出に伴い、手駒の一人として連れられて来た。

彼は、ニューロエイジでは珍しい毒の使い手だ。
即効性に劣る上、現代では解毒技術が確立されている毒物は、
あまり実戦向けの武器とは見做されていない。
にも関わらず、サミュエル黄が手勢に抜擢したのには勿論理由がある。

彼は外敵を排除するよりも、身内を処刑するための存在なのだ。
彼の中に流れる血は、死よりもなお辛い苦痛をもたらす猛毒。
如何な剛の者でも、足掻き苦しみ狂乱し、最後にはまともな言葉すら発せなくなる。
人としての自我も、尊厳も、誇りも、何もかも破壊する劇毒。
それはサミュエル黄を快く思わない同胞にとって、最も恐怖すべき対象の一つなのだ。

だがしかし、そんな彼自身も決して忠臣とは言えない。
具体的な野心を持つ程ではないにせよ、
道具でしかない自分自身に嫌気が差しているのだ。
それ故、彼はＮ◎ＶＡ行きに際して一つだけ条件を付けた。
一般市民としての“表の顔”をくれるならば貴方に付こう、と。

──初めての学校生活。
それは、書物で読んだように“楽しい”ものなのだろうか？
少しだけ、心が躍った。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化