「チャオ♪　よく来たのぅ。ま、茶でも淹れてゆっくりせい」
　――自分では淹れません。お菓子も持参推奨。だって本人は幽霊ですから。

「あぁん、やめて！　こりゃ！　ぶんぶん振るな！」
　――空間転移しても柄掴まれたらお仕舞い。

「ゴルァ魏耶！　また悪さをしおってからに！　これ、話は最後まで聞け！
　…ったく本当に、幼い頃のアレの父にそっくりじゃわい」
　――魏耶の出生の秘密を知る一人。


神室厳蔵の叔父であり、寿々佳･魏耶の姉弟にとって大叔父にあたる存在である。
ともすれば血なまぐさい家系でもある神室家において、政光は本当に神室家の人間か疑いたくなるほど茶目っ気に溢れた好々爺――だが、その姿は人のものではなく、刀身が黒々とした、不気味な日本刀の姿をしている。

彼はすでに生身の人間ではなく、寿々佳が誕生する前には死去している。
だが神室家の規律により、転生せずに子孫を守り続ける英霊として現世に留まっている。
神室家の英霊と呼ばれる存在の殆どは人型であるが、彼は妖でも無いのにも関わらず、魔器として存在している。
それは、ある魔器の遺伝子を己の中に組み込むと言う荒業を用いたためである。
また、神室家が伝えてきた“精神を断つ刃”の使用者でもある。が、かつての能力を殆ど喪っており、僅かに残る血脈の力を自発的に目覚めさせなければ用いることが出来ない。
そして、神室家の人間が持つ血脈覚醒の力も失っている。

ちなみに彼にとって兄であり、神室家の先々代でもある寿々佳と魏耶の祖父は、何故か現在の英霊のメンバーに含まれていない。政光はその代行的な役割を担っており、また寿々佳と魏耶をわが孫のように可愛がっている。

現在は神室家の聖域の第二層に住まう妖を統括しており、自身も第二層の領域で生活している。だが有事には聖域から離れ、現実世界に姿を現す。

神室寿々佳・魏耶の出生について、真相を知っている数少ない人物。
二人を可愛がっているのも、真相を知っていることが理由の一つとなっている。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化