[Stephanie NORICHIKA]

清和学園1年に在籍している生徒。
──“在籍”などという微妙な言い方をするのは、
彼女が入学前からずっと、新星帝都大付属病院に入院中の身だからである。
忙しい両親は常に海外や軌道を飛び回っており、
時折来てくれる幼馴染くらいしか外の人間と会うこともない。
それは、高校に進学してからも変わらなかった。──2ヶ月ほどは。

いつもの幼馴染が持って来てくれた、素朴なアクセサリ。
最近学校で流行っているという、幸運のペンダントなのだそうだ。
「きっともうすぐ退院できるよっ」、といういつもの言葉
──今回は、奇妙に確信じみて聞こえた──を胸に、
ペンダントを見つめているうちに──。　　
気が付いたら、外にいた。
幼馴染が着ていたのと同じ、清和学園の制服を着て、自分の足で立っていた。
嘘みたいに軽い身体で、すっかり変わった街並みを見て歩いて──
いつの間にか、いつもの病室に戻っていた。　

あの日の出来事は夢だったのだろうか？

そう思いながら、今日もペンダントに手を伸ばす。

“選ばれなかった現在”と“選ばれた現在”とを干渉させる能力の発現者。
代償として、彼女自身は常に不特定多数の並列世界と接続されている。
そのため、記憶の混乱や突発的な身体障害を招く事がある。
もし万一、能力が暴走したら──何が起こるか、正直予想も付かない。

適性：SPC/巻き込まれ系/社交界系

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化