帝都大芸術学部の学生。専攻は彫刻・立体造形。趣味であった彫刻を本職とすることを目標とし、日夜勉学に励む真面目な学生である。

……それだけならよくいる芸術家の卵であるが、奇妙なことに彼女には『荒唐無稽な噂』がいくつも纏わりついている。ある噂曰く「本物の魔術師であり、彫刻に怪物の魂を吹き込んでいる」、別の噂曰く「事故による後遺症の治療と引き換えに実験段階のサイバーウェアを埋め込まれ、その極秘試験をさせられている」、さらには「超能力者であり、研究サンプルにしようとする企業と密かに戦っている」、「ある企業・組織のエージェントで、気付かぬ間にどこかに消えては任務を遂行している」、「大学に憑いている幽霊で、人が見ていないところで壁に消える」etc、etc......

とはいえオカルト染みた話ばかりで、幾らなんでもあり得ない話がいくつも入り混じり却ってまともに取るものはごく少ない。それを聞いても笑って否定するだけの彼女にそれ以上の追及はまずされない。噂の多さが不自然だと裏を勘ぐる者もいないわけではないが、後ろめたい秘密を隠している学生は他にも少なくないのだ。

そんな彼女の、噂の火元にある秘密。それは強力なバサラ能力を持つ超能力者であること。空間を手足のように操り、念動力、壁抜け、転移・転送、物体の変形歪曲など幅広い能力を使いこなす。その能力の強さと応用範囲の広さも高水準だが、何より力を思うがままに引き出し望む通りに操るという点で突出しており、半自律状態で動かすことすら可能である。

鉄の槍を望めば、遠方の鉄骨を目前に引き寄せて尖端が穂先のように歪む。陶器の花瓶に猫になれと命じれば、たちまち陶器の猫となって歩きだし、空気を振動させ鳴く仕草まで真似をする。歩くように空を飛び、ドアを開けるように空間を繋げ、ポケットから取り出すように物を取り寄せる。彫刻に命令して皿洗いや掃除をさせる……
自己鍛練により編み出した数多くの応用技術のほとんどを、思考一つで操れることが、彼女がもつ力の最大の強みであるとも言えるのだ。

……かつて、交通事故で兄以外の家族を一度に失い、自身も一時身体の自由を失った。その時発現した力は、兄一人を助けるだけしかできなかった。故に彼女は、もうこれ以上大切な人を失わないために、力を受け入れたのだ。
――　今は、新しい大切な人ができたのだから。

◆使魔：女神像「マリオン」
白い石膏で出来た等身大の女神像。
小枝の能力の発展により、念動力からの派生のみでゴーレム、ガーゴイルのような
擬似魔法生物の作成・使役を実現した。
真っ白の彫刻が動いているため、知らない人が見ればドロイドと見紛うだろう。

マリオン(Marion)：マリアの変形名の一つ。
由来はギリシャ神話の登場人物、女神像を愛し続けた結果祈りが通じ
人間となった女神像を妻としたピグマリオン王より。
あるいはマリオネット（マリアの愛称系が由来）から。

※11/07/30清算完了のアクト「その生を問う」（RL：全一さん）よりスタイルチェンジ
◇履歴
2009/03/08：ＭＩリビルド
2010/12/28：ＷＯリビルド
2011/08/17：マヤカシ→バサラ　スタイルチェンジ＋新ＣＧＬリビルド

※詳細計算は古いデータです。現在ではさらに成長してます
▼能力値 　　　　　　 10点
生命＋１：10
▼一般技能 　　　　 　230点
通常一般技能：90
固有名詞一般技能：140
▼特技　　　　　　　　205点　
バサラ：180
ミストレス：15
※マヤカシ：10
▼装備の常備化:　　　 141点
▼その他　　　　　　　65点
スタイルチェンジ：10
ワークス:10点
ブランチ:20点
使魔：25点
651-120=531