「鷲は生まれてすぐに、同じ巣の兄弟を殺すと言います。
　人はこれを弱肉強食の表れだと言いますが、本当は違います。
　気高く優しき鷲は、自分の愛する兄弟が生の苦しみを味あわぬよう、
　あえてその嘴を振るうのですよ。
　――まあ、この話には何の意味もないんですけどね」


“楽園”にて生み出された“魔導書”の一冊。

赤と黒のゴシック調のドレスを着た少女の姿を取る。その身には眼帯や包帯、絆創膏などが多数つけられており、ぱっと見はかなり痛々しいが、別に本当に怪我をしているわけではない。

彼女の本質によるものなのか、やたらと持って回った言い回しや意味がありそうでないことを好んで口にする。彼女自身が謎に満ちた存在であるためか、自身も謎を解くことに高い能力を発揮する。一説には、“外ツ者”の正体を探るために生み出された書である、とも言われている。

魔導書の多分に漏れず、真に力を欲するものに力を与えることを本分としているが、彼女は魔術師とはならぬものにも力を貸し与えることがある。但しそのためには、彼女の出す「答のない問い」に答えなければならないという。


魔導書“残酷童話”
難解で隠喩に満ちた不条理劇の戯曲の姿を取る魔導書。
一人の少女が父親のために各地を回るという筋書きで、その中には様々な形で禁断の知識が記されているが、それを読み解くためには相当な読解力と推理力を必要とする。
本来上演できるような内容ではない（物語的にも演出的にも）のだが、過去一度だけ上演されたとの記録が残っている。但し、上演した劇場はその直後に演者・観客全員を巻き込んで謎の崩壊を遂げており、詳しいことは不明となっている。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化