「何か勘違いしてるんじゃないか？　俺はウィザードじゃない」

　幅広い知識、尊き血統と弛まぬ鍛錬が産んだ力。
　そして、ニューロエイジと言う時代に対する適応力。
　彼はバサラとしてもニューロとしても優れた“魔法使い”である。
　いや、正確に言うならば………彼は“悪い魔法使い”だ。

　彼をよく知る人間は言う、奴の生き様は奴の持つスタイルを完璧に体言していると。
　何処にいようとも世界の全てを見渡し、風の如く気紛れに世界を巡り、時に大嵐の如き天変地異と化す。
　その性格はとても利己的で、されど確固たる信念に満ちている。
　古の御伽噺に登場する魔法使いのように、意地悪に狡賢く、そして気紛れな優しさを持って人妖問わず振り回す。

　それが“ズルカルナイン”ラハブ・イスカンダルと言う魔法使いである。
　貴方がもしも、彼の力を借りねばならぬような事態に陥ってしまったなら。
　まずは覚悟を決めることだ。
　彼はきっととんでもない報酬を要求してくる。
　次に、祈る事だ………何をって？
　決まってる、彼が気紛れな優しさを発揮してくれる事だ。

「何故って？　ウィザードってのは“正しい魔法使い”を指す言葉でもあるからさ」

▼ズルカルナイン
　ラハブ・イスカンダルの用いる最大最強の対軍魔術であり、彼の二つ名。
　災厄を経て、新たなる氷河期を迎えた極寒の海を召還し、前後から迫る大津波で敵対者を完膚なきまでに粉砕する。
　その威力は正に天変地異“双角王”の字を頂くに相応しい大魔術である。

▼能力値上昇 ▼技能修得[120]+200 ▼ブランチ ▼常備化 +100