「生物でなければ兵器でもない。生体でなければ機械でもない。
　磁気嵐の鼓動を刻み、風を翼に、雲を身に、だが確かに意思を持つ。
　今だ続く災厄の中生まれた、其れは堕とし子。生ける自然現象である」
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　─とある冒険譚より抜粋
　

グラン・ブルーは、普段その大部分を雲に覆われている海域である。
大半は磁気を含んだ電磁雲だが、それでも一部は通常の気象学に沿って発生する。　
だが、この新たな災厄の地においては、そのような雲すら恐怖の対象となるのだ。
　
オオグモクジラ/Clag Whale とは、グランブルーに生息する生物の名だ。
巨大な積乱雲の姿をした其れは無数の小型生物が集った、所謂群体である。
その生物も拳大の大きさからナノマシンサイズまでその大きさ・機能は様々。
磁気の波長により超巨大なネットワークを形成し一個の生命として動く其れ等にとって、其々の体は最早細胞に等しい。
統一された意識の元、人間並の知能を持つに至った其れは、しかしその姿に違わず雲のように芒洋と空を巡り、自然現象として存在している。
　
だが生命体である以上、その巨大すぎる巨体には相応の食物が必要である。
大雲鯨は雑食性であり、有機体無機体問わずに捕食する。
体内に発生する過電流と生体レーザーで塵になるまで分解し、取り込むのだ。
とはいっても本物の鯨とは違い、余りにも小さすぎるモノは対象としない。
この鯨の好物、それは体躯に合う巨大な獲物─空飛ぶ船、そして地上の島である。

水平線に浮かぶ巨大な積乱雲がゆっくりと、だが確実に近づいてきた事、もしくは其の高度を落としてきた事に気づいた時は、一分一秒でも早くその場から逃げ出すべきだろう。
人が島と区分する範囲程度、大雲鯨は一口で根こそぎ丸呑みにしてしまうのだから。
船や大型のヒルコを数十体、もしくは島を一つ喰えば、一月程は満腹状態で過ごす。
　
　
グランブルーにおいて、その地図が一定する事は無い。
この“島喰い”は確実にその原因の一端であり、そして一端でしかないのだ。

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性格：存在は自然現象、思考は野生動物、知能は人間並。好戦性は腹具合次第。
口調：雷鳴の様な咆哮。調律者と会話する際は、間延びした無機的な男性口調に。
場所：グランブルー全域。普段は巨大な積乱雲に擬態している。
演出：とにかく巨大で、尚且つ掴み所が無い。身体でシーンを埋め尽くす。
武器：丸呑み、群体射出。生体武器・銃器の場合は身体を伸ばすor飛ばす。
　
　
　
・行動方針 / 生態
普段は<マトリクス複写>によって雲に擬態している。
通常、此方から攻撃を仕掛けない限り襲ってくることは無い。
大雲鯨がシーンに登場した段階で山札を引き、絵札ならば大雲鯨は空腹である。
空腹状態の大雲鯨は、飛行機以上のサイズの物体が接近すると捕食活動に移る。
生体防具の吸収点が削りきられた上でDMGチャートで10点以上の数字が入った場合、通常状態ならば逃走に、空腹状態ならば戦闘を続行する。
これでも生物なので、最終的に優先するのは自らの命である。

半ば自然災害の様に思われて居るが、かといって放置されているわけでもない。
傷を負わす事により一時的に活動が弱まる為、可能な限りの攻撃が推奨される。
規模の縮小が確認された場合、その組織片の一部を持ち帰る事で賞金が出る。
ルール的には生体防具のDMG吸収点を削りきる事が出来れば、5報酬点の賞金が発生する。
　
　
・Combo
　
[擬態]：積乱雲に化けて空を漂う。通常モード。
M.<隠密><マトリクス複写><※領域>
　【】+4(Skill)+Card=
　
[島喰い]
　基本攻撃コンボ。至近から超遠までの範囲を全て飲み込み、体内で焼き尽くす。
m.丸呑み(鬼灯相当):準備
M.<運動><射撃><巨体><パワーファイト><近接射撃><※領域><※フルファイア>
　【生命】7+4(Skill)+2(Branch)+Card=
　DMG(爆):28+14(Skill)+2(Branch)+Card=
　対象:至近〜超遠(選択)
　
・ヴィークル以外には達成値及びDMGへの修正を-2(パンツァーイェーガー)

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化