「ハイハイ、タタラ街なら１ゴールドする品が、ここじゃあ１シルバーだ！
　　……保障期間はネェけどな」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――露天「Junkyard」一応、詐欺ではない。

生粋のバサラ一族であった両家の間に生まれた三男坊。

――が。

彼にはバサラの術もマヤカシの術すら備わってはいなかった。
むしろ逆に、妖精の一族かとばかりに壊れる周囲の品々。
しかしその血脈すら――いくら調べても現れることはなかったのである。

当初は「いつかは力に目覚めるだろう」と高をくくっていた両親も既に諦めた。
それでもかろうじて一族から破門にされなかったのは、彼が作ったものに、アヤカシを傷つける力があったからである。
合わせて両親から仕込まれた武術の腕も悪くなかったため、退魔士の端くれのようなことをしていたりもする。

普段はストリートの片隅で、もはやすっかりと慣れた修理の作業――自分が壊してしまったものを昔から自力で直していたのである――を生かしながら、露天のジャンク屋をやっている。
その性能は時に本来の品を上回るが、いかんせん作り主は彼である。
いつまで持つか保障は、ない。

ただ、壊す/殺すものを求めるなら――彼に頼むのはそう悪くないだろう。

推奨導入：「依頼型（退魔師）」「依頼型（技術屋）」「依頼型（荒事屋）」

▼能力値上昇（10)
▼技能修得（一般7*5/社会5*5/コネ6*5/特技10*5）
▼常備化（10）
▽報酬点（11）
フルスクラッチ120点