「決めたんだ。俺はもう、自分で自分の空を狭めるような真似はしない」

　元プリミティブアーシアンと言う、異色過ぎる経歴を持つ傭兵。
　白い蝶の翼を持つ人型ミュータントであり、人間に翼をもがれ、危うく殺される所をプリミティブアーシアンに救助され、それ移行彼等と行動を共にしていた。

　しかし、エクシード事件によってヒルコと人間の共存に一筋の希望が差した瞬間、彼は人を憎み続ける事に疑問を抱く。
　今するべき事は、人の世界を傷付けて同胞の住まう場所をも狭めるより、どれ程厳しい道でも共存の為に尽力する事ではないか？
　疑問のままに、彼は新しい翼――プリミティブアーシアンから奪った生体ウォーカーと共に、人の世界へと飛び立った。

　プリミティブアーシアン内部では雑用ばかりこなしていた彼は、未だ直接的なテロ行為には関わっていなかったのも幸いしたのだろう。
　一時はＭ○●Ｎのメディアに彼の名が取り上げられぬ時間は存在しない程の大騒動の末、本人の希望通り傭兵部隊への入隊が認められた。
　その際に、全身に埋め込んだサイバーウェアは嘗ての同胞との決別の証だ。

　人との共存を決めたヒルコの一人として、人の世界を害する数多の敵と命を賭して戦う事でヒルコの生きる場を広める為に。
　彼は新しい翼と共に、戦場の空を飛び続ける。

▼能力値上昇 ▼技能修得[120]+70 ▼ブランチ +10 ▼常備化