「首を断ち切る、僕はその為だけに存在します。それ故の“断頭台”ですから」

　絶滅騎士団の若手エースの一人。
“断頭台”などと物騒な聖名を頂く機甲聖人である。
　彼が異常な若さでこの地位にいるのは、並外れた努力に裏打ちされた強力な戦闘技術に加え、曰くつきの呪物を操る事が出来る唯一の人間だからだ。

　その呪物とは、秘蹟管理局が長年に渡って封印してきたギロチンの刃だ。
　処刑された幾人もの犠牲者の怨念がこびり付き、未だ生き血を求めて夜な夜な鳴き声を上げるこのギロチン。
　本来なら処分されていてもおかしくないのだが、過去に幾人かの退魔師がこのギロチンと契約して強大な力を得たと言う文献が、処分を先送りにさせていた。
　そして、ついに現れたギロチンとの契約者こそが彼だったのである。

　契約の証として、首に刻まれたる斬首痕。
　力を行使する際に、死者の如き蒼白に変わる顔を隠す為の白き無貌の仮面。
　立ちはだかる者は容赦なく滅する壮絶な戦いぶりと、氷のように冷たい態度、そして余りの強さに周囲から距離を置かれがちな少年である。
　そんな仮面の下には仲間を想い、それ故に強くあろうとする熱い心が隠されているが、その事を知る者は非常に少ないという。

「我等、傷跡に縛られし斬首の虜。忌むべき字を胸に抱き、氷の下に沈むがよい」

▼断頭銃“首狩姫”
　アルフレートと契約したギロチンの刃が、彼に最も相応しい形に変化した銃。
　契約者に不死身と言って差し支えない不倒の力を授ける強力な呪具だが、その本性は放たれた弾丸を通して犠牲者の血を啜り、歓喜に打ち震える人食いの呪具である。
　ギロチンの刃ゆえに首から血を啜る事を最も好む、アルフレートもそれを知っているからか致命の一撃は敵の首に叩き込む事が多い。
　自らの意思を持ち、人に化ける力も持つものの、主人たるアルフレートを立てているのか普段は滅多に喋る事はない。
　だが、彼がうたたねでもしている時、傍らに見慣れぬ少女がいたら気をつける事だ。
　どれ程見目麗しくとも、その少女は人を食らう怪物なのだから。

▼能力値上昇 ▼技能修得[120]+385 ▼ブランチ +10 ▼常備化 +110 ▼エニグマ +290