「私ね、色んな物が見えるの。過去や未来、隠された真実――そして、訪れる運命も」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　――聖女が持って生まれた呪い――

その少女の瞳には、産まれたその時より様々な世界が刻まれた。
目の前にある事象のみならず、遠い世界の事、過去や未来――そしてその裏に隠された真実までもが彼女の瞳に映し出される。
成長するにつれ其れが異常だということを知り、相対する人間の死の未来さえも垣間見る事になった彼女の心は段々と壊れていった。其れを救ったのが、聖母である。

絶望に壊れかけた彼女の心を優しく抱きしめ、そして自身の全てを見せた。
その時、ジュリエットが何を見たのか……それは誰も知らない。けれど、其れがジュリエットが再び歩き始める第一歩となったのは間違いの無い事である。

成長した彼女は、ガーデンに慰問に通う事になる。その中で数々の子供達と出会い、未来を、過去を、そして運命を垣間見て……誰かの傷を癒しながら、人を愛する心を育てていった。
聖女となったのは、丁度この頃からである。

なお、その時に出会った3歳年下の少年エドワードとは古い付き合いである。
年下の弟みたいな存在でしかなかった彼が、彼女の中で少しずつ変化してきているようで。


浄化派決起も、それによって起こるであろう虐殺も、そして続いていく戦いも止める術は無いと彼女は確信した。
故に、彼女はせめて子供達をこの戦いから守ろうとし、浄化派に与する事になったのである。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化