「うふふふふふ――あは、あははははははは――」

　嘗て“悪意の預言書”と呼ばれたアヤカシの血を引く者。
　出産前に、母親ごと浄化派に拉致され、赤子の頃から兵器として調整を受けた存在。
　その心に人間らしい情緒は一切存在しない。
　親である“悪意の預言書”が、未来視を用いた大規模な災厄、災害を利用して人を操るクロマクであったのに対し、直接的に小規模な事故、事件を引き起こす能力を持つ。

　ロシア連邦の廃棄されたゴエルロ内部で兵器としての調整が続いていたが、これを聖母殿のエージェントが奪取。
　しかし、聖母領に輸送される最中に能力を発現。
　輸送機を墜落させ、生存者として彼女を保護した近郊のゴエルロを壊滅させた。

　本来なら処分されてもおかしくはなかったが、彼女の境遇に同情した【タム・エポナ・リンドバーグ】によって秘蹟管理局への移送を行う前に、シスター・マリエンヌへと引き渡された。
　悪意の預言書としての力は未だ残っているが、人としての情緒を覚え始めた彼女の未来は、必ずしも悪意に満ちたものではないのかもしれない。

　アヴィアと言う名は、タムが名付けたもの。
　意味は“善意”である。

「うふふ。アヴィア、アヴィア！　わたしのなまえ……」

▼関連アクト
『悪意の預言書』

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化