「すまないね。今回は痛くしようと思っているんだ」

　歴史の闇で連綿と受け継がれてきた異能を継ぐ者。
　異端の元力、器物使いの中でもさらに外法と罵られる拷問具を操る術者である。

　そんな能力とは裏腹に、彼自身は非常に穏やかで話しやすい人物だ。
　普段はアサクサで骨董商(取り扱う品はどれも奇怪な拷問具と言う酷い店だが)を営んでいる彼と話をするのはそう難しい事ではないので、一度試してみるといいだろう。
　だが、だからと言って危険な人物だと言う事には変わりは無い。

　彼は本当に穏やかな表情のまま、当たり前のように拷問を行うのだ。
　呼吸をするのと同じくらいに、それは彼にとって自然な事なのである。
　
　恨みを抱く人物や、どうしても口を割らせたい人物がいるなら彼に仕事を頼むといい。
　穏やかな笑顔のまま、彼は仕事を引き受けて、貴方の望む結果を齎すだろう。

「そんな顔をしないで欲しいな。僕は仕事を果たしただけさ」

▼能力値上昇 ▼技能修得[90] ▼ブランチ[10] ▼常備化[20]
※〈元力：器物〉は白兵武器相当の拷問具を指定しています