「うん、すまん。もう一度言ってくれない？」
　　　　──これでも帝都大出
　
「うぉおおおらぁぁあああああああーーーーーーーーーーーーーー！！」
　　　　──猪突猛進
　
　
ブラックハウンド機動捜査課に勤める警官。
ブラックハウンドといえば警察のエリート。
彼も帝都大を出て、それなりの出世を……するはずなのだが、普通は。
　
だが、彼は普通じゃなかった。
とりあえず、何が普通じゃないか……その圧倒的なもの覚えの悪さと理解力のなさ。
　
・言われたことはすぐ忘れる。
・なのにメモも取らない。
・試しにメモを取ってみた。
・そのメモをなくした（何
・暫くしてメモを取ることも忘れた。
　
ありていに言おう、彼は頭が悪かった。
コレでよく大学を出れたものである。
とりあえず、デマだという噂が流れているが、
ＯＢ関係や後輩に強いコネクションを未だに持っているのも事実だった。
　
そんな彼だが、意外にも高い検挙率を誇る。
先程とは反対の、馬鹿なのは見せ掛けで実はすごい特技の持ち主だとか言う噂も流れたりもしている。
しかし、体育会系（武闘派？）な彼はデスクワークよりも外でふらふらしてることが多く、
そこでたまたま事件に出くわしその腕っ節で捕まえているだけなのだが……。
まぁ、真相は闇の中である。


「えーと、で……何だっけ？」
　　　　──……もう帰れ

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化