「私が駆る『馬』は、鋼鉄の心臓を持つ『鋼の馬』です。
　　　　　　　　　　　　　　　ちょっとやそっとでは壊れませんよ」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　───賊に挑む勇姿

セミロングの金髪を後ろに束ね、男装でN◎VAモスクに礼拝する少女。

彼女は聖騎士の称号を持ち、鋼鉄の馬を駆り、戦場を駆け抜ける、本物の『騎士』である。
15の時、ストリートの走り屋だった彼女は、浄化派の勢力と果敢に戦い、その功績を讃えられて叙勲を受けた。

彼女にとって、鋼鉄の馬、すなわちバイクは自分の分身であり、そして戦士としては小柄なその体躯で、戦いに身を置くための大事な相棒（バディ）なのである。

彼女は聖騎士叙勲の際、その証として与えられた“活ける法具”（活法具ではない）によって、右腕を食われ寄生されている。
その“活ける法具”は古代遺産のレアメタルでできており、時には馬を駆り敵を貫く槍となり、時には鎧ごと敵を斬り裂く剣となる。

これは功績の証とされているが、教会側の真意としては、『適合者』として彼女を選んだだけに過ぎない。
その事実はタムに伝えられてはいないが、もしそれを知ったとしても、彼女はこのために右腕を失ったことを名誉と思うだろう。

それほどまでに、教会のことを疑わない無垢な心を持つが、優しく気丈な一面を持ち合わせており、『聖女』たる資格を時折垣間見せる。
案外、この“活ける法具”は、『活法具』としての資格ある者として、彼女を選んだのかも知れない。

※鋼鉄の馬“アンブレイク”
タムの愛機“アンブレイク”は、10年前に命を落とした、『LIMITS』メンバーであった兄の形見である。
そのためかタムは、暴走族など、バイクをぞんざいに扱う連中を心底嫌っている。
特に兄を死に追いやった『LIMITS』のリーダー、“魔眼の”ベイラーを恨んでおり、敵を討とうとまで考えているようだ。
今でもハイウェイではゾクたちと戦う彼女の姿があるが、それは「走り」で決着をつけるというものではなく、憎むべきゾクを淘汰しようという、彼女の心が「暴力」という形で表される。
時折死人すら出、それは時を経て過激さを増しているという。

※寄生型レアメタルウェポン“活ける法具”
タムが聖騎士叙勲の際右腕に寄生させられた“法具”で、古代遺跡より発掘され、秘蹟管理局で管理されていたものである。
普段はふつうの右腕と同じように機能するが、タムの意思ひとつで3種類の武器に変化する。
それぞれには名称がつけられており、命名者は不明である。
1.デーモン・スレイヤー Demon Slayer　悪魔を一太刀で薙ぐ、魔性の剣。
2.ブレード・カシナート Blade Cusinart　先端で3枚のブレードが高速回転している突撃槍。
3.スピリット・マッシャー Spirit Musher　魂をも打ち砕く、いびつな形をした戦槌。

▼全身像
http://2nd.geocities.jp/silsil4406/img/tam.jpg

▼能力値上昇
▼技能修得 一般55+社会20+コネ10+カブト20+カゼ20+カタナ25
▼ブランチ 10
▼常備化 127

参加アクト
07/09「悪意の預言書」（RL/くろしろ氏・14）