「強い力は、より強い力によって破れる力でもある。まあ見ていろ。これが本当の魔術師の戦い方だ」


元は世界魔術協会に所属していた魔術師。
特筆すべき才能もなく、名家とは言えとうに没落した魔術師の旧家出身、そして後ろ盾もない。
特殊な血筋、強大な魔力を有する遺産も持ちはしない。サイバーウェアによる霊的体質の改造・強化、ソフトウェアによる迅速且つ強力な術式の構成……そういった、いわば『現代の魔術』にも敢えて背を向けた。

昔ながらの方法――事前の様々な準備・儀式を行い自らの魔力を強化、さらに有利な状況を作り出すという、“古き良き”と呼称される数少ない魔術師。
その手法はとかく“堅実”の一手で、魔導に詳しいものならば「あれを手本にしろ！」と言うであろうほど。基本が身体に染み付いているため応用も素早く柔軟にできる。弛まぬ努力と研鑽の末に築き上げた、確かな強さがそこにはある。

もっと若い頃は、強さを闇雲に求める、ある意味で典型的な魔術師だった。その為にこそ血の滲むような努力を重ね、魔術協会においても一角の存在にまで登りつめた。
が、何かきっかけがあったのかは不明だが、現在は冷静で思慮深く、しかし情熱を胸に秘めた男へと成長を遂げている。

なお、副業の魔術道具屋は閑古鳥が五百羽くらい鳴いている。商才はないらしい。顧客が限定されすぎているという説もあるが。あと、世界魔術協会から卸した品をたまに自分用に使っているのも一因だったりする。商売向かんぞお前。


イラスト：
http://island.geocities.jp/ittakirin/gazou1/oriya.jpg　でかいほう


（稼動時経験点４０点注入）

▼能力値上昇

▼技能修得
（８５＋３５）＋１０＋１０（稼動時注入）
▼常備化
（０）＋１５（稼動時注入）