「証拠品は語るって、聞いたことあらへん？　ま、ウチに任しときって」
　　──言いつつ伊達眼鏡を外し、証拠品の観察を始める──

帝都大情報学部の、どこにでもいるような平凡な女子大生。一つ平凡ではないところを挙げるとしたら、「探偵ごっこ」が好きなこと…だった。
実のところ、彼女の推理力そのものは大した事はない。が、観察力がずば抜けているのだ。僅かな証拠から次々と色々な事実を洗い出していく様は、名探偵もかくやというもの。そうして挙げられた『事実』をＮ◎ＶＡスポに投稿しており、高校時代から常連の一人だった。それが九条の目に留まり、N◎VAスポの記者として引き抜かれる事となる。
彼女が、証拠品から文字通り事実を「読み取って」いる事を、果たしてどれだけの人間が知っているのか…今のところ定かではない。


(読み：はやみ・ちか)

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