「小娘が――…生意気な！」
　―当主然としている寿々佳の背中に。

「私は！　今まで奪われて生きてきた！
　だから今度は私が奪う。そのためになら、私は何でもするわ！」
　―間違っているだなんて言わせない。


（読み：“ようが”かむろ　みう）
　神室家現当主･神室厳蔵の第四夫人。元々は娼婦をしていたが、客としてついた厳蔵に見初められ、最近神室家に妾としてやってきた。
　己の欲望に忠実な性格であり、常に他人を見下すような言動を取る。

　現在空席になっている正妻の地位に就いて、神室家を手中に収めようと考えているようだが、それは成される気配は無さそうだ。
　何故なら、彼女が厳蔵の妾となった時、すでに正統な後継者である寿々佳が、当主然として厳蔵の代行を務めていたからだ。もはや一族に関することの総指揮権は、寿々佳に移行しつつあった。
　だがそれでも、美雨は諦める様子はない。いつかきっと、神室家の全てを牛耳り、その財産を根こそぎ奪ってみせる。そのために自分は来たのだから、と野心を募らせる。
　そのため、義理の娘である寿々佳との仲は険悪と言ってよい。もっとも、寿々佳との関係を改善する必要はあるかも知れない、とは思っているようだが、その魂胆はとっくに寿々佳も見抜いているため、両者の関係は平行線を辿ったままである。
　なお、同じく義理の息子である魏耶も篭絡しようと迫ったらしいが、鼻で笑われて相手にされず、自尊心をズタズタにされた。そのため、魏耶のことを激しく恨んでいる。
　ちなみに外部の人間であるため、異能者ではない。

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化