「父さんが残してくれたのはただの武器なんかじゃない、絶望に打ち勝つための力だ！」

六統(正)＋重力、器物、生物、虚無の十種の精霊を宿す剣を持つ少年。 

それぞれの精霊が宿す際の剣の呼び名は順に、輝王剣、雷王剣、炎王剣、海王剣、天王剣、地王剣、魔王剣、戦王剣、獣王剣、幻王剣となる。

汎元殿に所属する術者の最高峰であるオリジン、その第十三座は他の十二座が六統十二元の頂点であるのと異なり、他に類を見ない特異な能力を持って選ばれる。たとえばそれは独自の術式を持つ者であったり、あるいは強力な魔導具を扱う者である。後者の代表として知られるのが、先々代の第十三座として十王剣を振るい、多くの魔物や邪術師を討ち倒した”英雄”ガーランド・ケリュケイオン。その忘れ形見こそが、彼ヴィルヘルム・ケリュケイオンである。

十年前、父ガーランドが十王剣のみを残し謎の失踪を遂げた後、既に母亡くしていたヴィルヘルムは祖父母の許に預けられ、そこで剣術と元力を学んだ。彼は瞬く間に才能を開花させ、若干１７歳にして汎元殿より正式に十王剣の継承者として認められる。以降の彼の活躍は目覚しく、周囲の期待と羨望を一身に集め、一部では次代の第十三座の最有力候補とも囁かれている。

明るく振舞ってはいるが内面は繊細な少年であり、父と母の写真を納めたペンダントを肌身離さず持っている。母親は物心ついた頃に亡くなっているため、おぼろげにしか記憶はない。心の拠り所である父の生存を今も信じており、世界各地を飛び回る間にもその消息を追っている。父親を侮辱されると怒るが、それで暴力を振るう事だけは固く禁じている。

希望と栄光に満ちていたはずの彼の未来。そこに１つの影が差した時、彼は真実を探す道を歩む事になる。

「何故……どうして君も十王剣を持ってるんだ！？」

※注：“十王剣”アベルカイン・ガイアズアーム とは対となるキャストですので、ハンドルの重複は相互了承済みです

▼能力値上昇
▼技能修得
▼常備化