「ふん、べ、別に怖かったからじゃないわよっ」 ――城の探検から帰って―― 「……弱いくせに、何でそうやって何度も立つのよっ。勝てるわけないじゃないっ」 ――妖精は、脆弱だ―― ハーミア。“妖精王”オベロンが納める森で生まれる。 妖精の脆弱さ(特製)ゆえに、森の中から出る事も出来ず、ただ篭って滅びを待つしかない、そんな生涯に嫌気がさしていた。其処を外部から森に入った人間の魔術師につかれ、惚れ薬と、宝物蔵の鍵を持ち出してしまう。 ガランという鬼を操り、魔術師の思いのままに動いていたが、敗北。先に待つ運命を予測し、情の移ったガランをただの道具と断じて裁きを受けるつもりであった。だが一転、ラーンスロットという騎士と秋葉虎之助というアヤカシによって別の選択が与えられた。 ……別の生き方を自分の下で探せ。そんな、選択肢を。 ラーンスロットという騎士がオベロン、そして仲間の妖精たちを説得したのを見て、その選択肢を受け入れる事になった。 今は城内をおっかなびくびく動き回る探検家。 彼女の報告書のような日記は娯楽の少ない森の妖精たちの楽しみとなっている。 Pass:grail
▼能力値上昇 ▼技能修得 ▼常備化